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大阪の石見神楽上演施設、閉館 マンションから騒音に苦情 

2020/1/5 21:21

 島根県西部に伝わる郷土芸能の石見神楽を上演している大阪市浪速区の常設施設「石見神楽なにわ館」が12月22日で閉館した。同じ建物の住民たちから騒音への苦情があったためという。運営会社は「施設はなくなるが、出張公演などは続けていく」としている。

 なにわ館は、府内で薬局などを手掛けるジョブ・クローバー(大阪府吹田市)が2019年4月にオープン。10階建てマンションの1階部分の結婚式場を改装し、縦5メートル、横7メートルの舞台や、100人を収容できる桟敷と椅子席を設けた。オープンに合わせて自前の「大阪社中」を結成し、関西在住の26人が、浜田から呼んだ指導者から舞を習って演じていた。

 同社によると、金、土、日、祝日の昼と夜に最大1日3公演していた。防音対策は取っていたが、マンション住民や所有者から太鼓の響きへの苦情があったという。賃貸契約の更新が近いため閉館を決めた。

 これまでも府内の空港やショッピングセンターなどで出張公演しており、今後もホームページや会員制交流サイト(SNS)などで依頼を受け付ける。

 大阪社中を指導した島根県旧金城町長の安藤美文さん(81)は「残念だが住民に迷惑を掛けるわけにはいかないので仕方がない。大阪社中は残るので頑張って石見神楽のPRを続けてほしい」と話した。

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