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基本ルール守らなかった機長 副操縦士「視界不良」を3回訴える(2016年11月25日掲載)

2020/1/10 11:42

 運輸安全委員会の調査報告書は、アシアナ機の着陸失敗事故が、高度を把握できない場合は速やかに着陸をやり直すという「基本的ルール」(安全委)の順守を怠ったために起きたと認定した。大惨事になっていた可能性もあり、関係者には、徹底した再発防止の取り組みが求められる。

 報告書からは、副操縦士が視界不良を3回訴えたが、機長は着陸し続けようとしたことがうかがえる。その後、着陸やり直しの判断をして上昇の操作をしたものの、わずか3秒後に機体は無線施設に衝突した。

 報告書は、機長が規則を守らなかった背景に、同社の教育や訓練の不徹底があったと総括した。安全委が訓練の再検討などを指導するよう韓国当局に勧告したのも「基本的なことができていないことを重くみた」(安全委)ためと言える。

 報告書はまた、広島空港は高所にある立地などから霧が発生しやすい特徴があるとした。航空機を自動誘導する装置「CAT―III」を備えてはいるが、安全を確保する上で規則の順守は大前提となる。

 国や各航空会社、路線を誘致する広島県は、事故の教訓を生かし、原因などの情報を共有しながら安全性を高めていく不断の努力が必要だ。(清水大慈)

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