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「住民の切り捨て」と憤り 伊方差し止め却下 住民側、活動継続見据える(2019年03月16日掲載)

2020/1/17 13:39

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求める申し立てを山口地裁岩国支部が却下した15日、申立人たちは「原発事故の危険にさらされる住民の切り捨てだ」と憤った。一方で「闘いを粘り強く続ける」として抗告審などでの反対活動を見据えた。

 「不当決定」。午前11時すぎ、同支部前で却下に抗議する垂れ幕が掲げられた。住民側弁護団の河合弘之弁護士は支援者を前に「四国電力の言いなりで全てにおいて安易な決定だ」と語気を強めた。

 岩国市内での記者会見で申立人の一人で上関町祝島の漁業橋本久男さん(67)は「切り捨てられたような思い。島の避難施設が老朽化しているなどの現状を見て判断して」と悔しさをにじませた。同原発の運転差し止めを求める訴訟の原告団長の木村則夫さん(63)=光市=は「新たなスタート地点としたい」と話した。

 中村覚弁護士は、地裁支部の決定が原発の重大事故では政府などの支援があるとした点を「具体性がなく無責任」と批判。佐田岬半島の沿岸部に活断層があるとする主張が退けられたことには「科学に関する判断は司法の役割を逸脱する。不確実な場合は安全側に立つべきだ」と訴えた。四国電力は「主張が認められ妥当な決定。3号機の安全運転に万全を期す」とコメントを出した。(藤田智)

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