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伊方原発差し止め申請を却下 山口地裁岩国 活断層の存在認めず(2019年03月16日掲載)

2020/1/17 13:40

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求め山口県東部の住民3人が申し立てた仮処分について、山口地裁岩国支部は15日、却下する決定をした。小野瀬昭裁判長は争点だった原発沖合600メートルの活断層について「存在するとはいえない」と判断した。住民側は広島高裁に即時抗告する方向で検討している。

 伊方3号機は佐田岬半島の付け根にあり、沖合8キロに長大な活断層「中央構造線断層帯」が通る。一方、住民側は新たな学説を基に沖合600メートルに活断層がある可能性を指摘していた。

 小野瀬裁判長は「半島沿岸部では四国電のほか、各調査機関により音波探査が実施されている」と住民側の主張を否定。耐震設計の目安となる地震の揺れ(基準地震動)に対する四国電の評価に「不合理な点はない」とした。阿蘇山(熊本県)の巨大噴火リスクについても「発生頻度は著しく小さい」とした。

 伊方3号機を巡っては広島高裁が2017年12月に噴火リスクを理由に運転禁止を命令。しかし18年9月に同高裁が取り消し、10月に再稼働した。山口地裁岩国支部や広島地裁では運転差し止めを求める訴訟が続いている。(松本恭治)

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