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河井克行氏の記者とのやりとり全文
国会へ20日午前に登院した自民党の河井克行前法相と記者団とのやりとり全文は次の通り。
―(妻の案里氏が初当選した昨年7月の参院選広島選挙区を巡る)疑惑で秘書の聴取が続いています。受け止めと疑惑への説明を。
臨時国会中は所定のさまざまな手続きを経て欠席していたが、診断書が出ている妻の病状も回復の兆しがでている。この国会、しっかり出席して、国会議員として責務を果たしたい。
お尋ねの点だが、既に刑事事件として捜査がはじまっている。捜査に支障を来す、影響を与えるようなことは厳に慎むよう、弁護士からも言われている。私からは控えたい。
いずれにしても、大変、さまざまな疑念というものを、国民の皆さま、有権者の皆さまに生じせしめた。政治不信を結果として招いているということ、国会議員として、法相の要職にあった人間として、深くおわび申し上げたい。
その上で、捜査には全面的に協力する。当局からの協力要請があれば真摯(しんし)に対応して、説明、協力を真摯に行っていく。
―(克行氏が)選挙事務所の取り仕切りをやっていたとの指摘もあります。この点はどうですか。
捜査が行われている最中。刑事事件という性質上、私から発言することは、捜査に支障を来してはならないと考えるので控えたい。
―法相を辞任して2カ月間、説明しなかったのはなぜですか。
診断書が出ている妻の病気療養に付き添っていた。さらには関係者にご迷惑を掛けることによって国会審議に支障を来すことがあってはならないと考え、所定の手続きにのっとって欠席していた。今日から始まったので、しっかりと国会議員としての責務を果たしていきたい。もちろん、捜査には全面的に協力する上で、国会議員としての仕事をさせていただきたい。
―政治家としての責任を果たすと言いますが、自民党の議員としてこのまま活動を続けるということですか。
先だってそういった趣旨の質問があったが、離党とか、議員辞職は考えていない。
―選挙事務所を取り仕切る立場での関与が疑われています。ご自身から説明するべきではないですか。
当局が刑事事件として捜査をしている最中なので、今の質問への評価を含めて、発言することは控えるべきだと考える。
―妻の療養で出席できなかったと言いますが、さまざまな事情を抱えた議員がいます。療養は(克行氏の)欠席の理由になりますか。
診断書が出ている妻の病気療養に付き添っていた。さらに、関係者の皆さまにご迷惑を掛けて、国会審議に支障があってはならない。そう考えて、所定の手続きを経て、欠席させていただいた。今日からまた新しい気持ちで、国会の審議などに参画したい。
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