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上関原発のボーリング調査、反対派漁師の連日抗議で当初予定を断念 中国電力、再開は来年度以降か(2019年12月16日掲載)

2020/1/26 12:55
ボーリング調査に抗議し祝島(奥)から予定地の海に繰り出す原発反対派の漁船(右)と移動を呼び掛ける中電側の船(左)=11月29日

ボーリング調査に抗議し祝島(奥)から予定地の海に繰り出す原発反対派の漁船(右)と移動を呼び掛ける中電側の船(左)=11月29日

 中国電力は16日、山口県上関町に計画する上関原発の建設に伴う海上ボーリング調査を、当初予定の来年1月末までに完了することを断念したと明らかにした。予定地対岸の祝島から反対派漁師が連日抗議に繰り出し調査を始められないため。再開は来年度以降とするが、国が原発新設への態度を明らかにしない中、国内唯一の新規立地計画はさらに不透明さを増している。

 中電は当初、11月14日に調査開始を予定。だが、準備作業に着手した同8日以降、現場海域での漁船の抗議で作業が進まなかった。期間を延長しても初春は荒天で機材を確保できないため、準備作業の一時中断を決めた。県から受けたボーリング調査の許可はあらためて申請し直す方針だ。

 予定地の活断層の有無を調べるボーリング調査は、福島第1原発事故後に中断した埋め立て工事の再開前に必要。中電上関原発準備事務所の松岡良典広報部長は「安全が最優先。住民に協力してもらえるよう理解を求めていく」と話す。

 抗議を続ける上関原発を建てさせない祝島島民の会代表の清水敏保町議(64)は「われわれは漁業権の主張を貫くだけ。引き続き注視する」と話す。原発推進の立場の柏原重海町長は「中電の判断であり、特にコメントはない」と述べた。(堀晋也)

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