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【解説】巨額上積み、あり得ない事態 全容解明が急務(2019年11月14日掲載)

2020/1/26 12:49
JR広島駅(右下)の北口で掘削工事が進む広島高速5号二葉山トンネル(広島市東区)

JR広島駅(右下)の北口で掘削工事が進む広島高速5号二葉山トンネル(広島市東区)

 広島高速5号二葉山トンネルの整備で、事業を担う広島高速道路公社と受注業者が増額で合意した。入札を経た工事契約の不備で巨額を上積むあり得ない事態だ。なぜ不適切な交渉をし、誰に責任があるのか。その全容解明がなされないままで県民に負担を求めるのは許されない。

 公社はこの日も、最終的に契約から除かれた6項目の工事費について、受注業者との間で「認識のずれ」があったとする説明に終始した。当時、工事費が契約額に「含まれている」と認識していたとする一方、契約後に事業費を増やす不適切な手法を受注業者に持ち掛けている。この根本的な矛盾に正面から向き合う姿勢が、今こそ求められる。

 公社は職員の処分について検討しているという。トップの石岡輝久理事長は事実上の引責辞任をする考えを示した。ただ問題の原因が分からないままでは、まっとうな処分など下せるはずがない。公社はトンネルの早期完成に向けた手続きを急ぐと強調するが、その前のめりの姿勢が問題の根幹にあると肝に銘じるべきだ。(樋口浩二)


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