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広島高速5号と2号連結へ 道路公社方針、先送り事業復活(2019年11月19日掲載)
事業費が当初の契約額の1・4倍に膨らむ二葉山トンネル(広島市東区)を含む広島高速5号の整備で、事業主体の広島高速道路公社(東区)が2024年度に、広島高速2号と連結させる方針を固めたことが18日、分かった。JR広島駅(南区)周辺と、呉市や東広島市方面とのアクセスを強化する狙い。採算が取れないなどとして06年に先送りした事業を復活させる。
複数の関係者によると公社は、有料道路である5号と2号の連結で一般道の自動車が乗り入れる動きが進み、開通に伴って利用者にもたらされる便益などが増えるとみている。便益を事業費や維持費などの総費用で割った指標「費用便益比」は、5号で1・10になると設定。16年にはじいた1・01から回復し、継続を判断する目安となる「1」を超えるとみている。
公社は14日、二葉山トンネルの工事契約の不備を受け、事業費が87億2千万円膨らんで287億2千万円になると公表したばかり。今回の連結による便益の増加について、公社に出資する広島県と広島市の両議会などでは「投資に見合わない事業として、見直しや中止を迫られるのを避けるためではないか」との指摘がある。増額を巡る審議で批判が高まる可能性があり、県、市の対応が焦点となる。
公社の方針によると連結場所は、広島駅北口と広島高速1号温品ジャンクション(JCT)を結ぶ5号のうち、JCT西側の東区矢賀となる。完成は、5号単体では現在の目標と比べて2年遅い22年度、連結は24年度を目指す。実現すれば高速1、2、5号がそれぞれ双方向で行き来できるようになり、広島都市圏のアクセスが良くなるとする。
公社は連結をはじめ、二葉山トンネルの事業費の増額や、工事全体での人件費の増加などを一括して盛り込んだ整備計画の変更案をまとめた。国への申請には県と市の同意が必要で、県と市は12月の両議会定例会に同意案を提出する方向だ。(樋口浩二)
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