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二葉山トンネル増額案を可決 広島市議会(2019年12月13日掲載)

2020/1/26 12:43
JR広島駅(右下)の北口で掘削工事が進む広島高速5号二葉山トンネル(広島市東区)

JR広島駅(右下)の北口で掘削工事が進む広島高速5号二葉山トンネル(広島市東区)

 広島市議会(定数54)は13日、本会議を開き、広島高速5号二葉山トンネル(東区)の事業費を大幅に増やし、高速2号と連結させる整備計画の変更同意案を賛成多数で可決した。増額の原因である事業主体の広島高速道路公社(東区)と共同企業体(JV)の不適切な契約について、「真相は究明されていない」との批判が相次いだが、早期の事業推進を求める声が多数だった。

 公社の組織体制の改善などを市に求める付帯決議案は、議長を除く起立採決で、議会事務局が市議1人の起立を見落としたまま賛成26で半数を下回ると集計し、否決する結果となった。

 変更同意案は、議長を除いた採決で、自民党市民クラブと自民党保守クラブ、公明党、市民連合、広島創生クラブ、清流クラブの6会派の計39人が賛成。市政改革ネットワークと共産党の2会派計13人は反対した。市民連合の1人は退席した。

 討論では、賛成会派を代表して公明党の碓氷芳雄氏(安佐南区)が「現時点で最優先に考えることは再発防止策と事業の早期完成に向けた着実な取り組みだ」と主張した。市政改革ネットの沖宗正明氏(安芸区)と共産党の中原洋美氏(南区)は「JVからの工事費の増額要求を知りながら、市民や議会に隠して掘削工事を始め、後戻りできないようにした市の姿勢は不誠実だ」などとし、真相解明を優先させるよう訴えた。

 二葉山トンネルの事業費は87億2千万円増え、広島高速道路全体では310億円増の4310億円となる。松井一実市長は本会議後、報道各社の取材に、増額問題について「市民の信頼を損なう事態を招き、申し訳ない」と陳謝した。

 この日の市議会は計59議案を可決し、定例会を閉会した。(永山啓一)

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