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サッカー場は広場西寄り 広島市方針、東寄りから配置変更

2020/1/29
サッカースタジアムの建設予定地の中央公園自由・芝生広場(手前)

サッカースタジアムの建設予定地の中央公園自由・芝生広場(手前)

 広島市中心部の中央公園自由・芝生広場(中区)へのサッカースタジアム建設を巡り、市がスタジアム本体を広場西寄りに建設する方針を固めたことが28日、分かった。これまでは東寄りに配置するイメージ図を公表していたが、平和記念公園など周辺の観光施設へのアクセスや、広場隣に住む基町地区の住民からの要望を考慮した。

 市と広島県、広島商工会議所の3者が30日にまとめる基本計画の素案に盛り込む見通し。関係者によると、周辺の平和記念公園や旧市民球場跡地、広島城などへの回遊性を重視。広場南側の城南通りや東側の国道54号に歩道橋を新たに整備することで、スタジアムを含めて観光客に一帯を巡ってもらう想定という。

 また広場東寄りは、地中に広島城の出入り口だった「西御門(にしのごもん)」などの跡が残っている可能性がある。スタジアムを建設する場合、発掘調査などのために建設スケジュールが大幅に延びる公算が大きいことも踏まえた。

 市が建設候補地を選定中の2017年12月に公表したイメージでは、スタジアムの配置は広島城に近い広場東寄りだった。当時の想定ではスタジアムの高さは最大45メートル。住民からは北側にある基町小や幼稚園、保育園への圧迫感を訴える意見が強く、市営基町アパートへの騒音や試合前後に観客が住宅地へ入り込むことへの懸念の声もあった。市と県、広島商議所の3者が協議を重ね、J1サンフレッチェ広島との調整も経て配置の変更で一致した。

 スタジアムの総事業費は概算で約190億円。19年5月の基本方針では、観客席は3万人規模で24年の開業を目指すと明記。試合のない日も含めて多くの人を呼び込むため、多機能化や周辺の再整備を進めるとした。(永山啓一)

 <クリック>サッカースタジアム建設の検討状況 広島市、広島県、広島商工会議所の3者が2019年5月、建設に向けた基本方針を決定した。19年度末をめどに基本計画を策定し、20年度には基本設計に入る見通し。J1サンフレッチェ広島の本拠地は陸上競技場のトラックがあるエディオンスタジアム広島(安佐南区)から新スタジアムに移る。


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