地域ニュース
煙に巻けぬ議会禁煙化(2018年11月30日掲載)
2020/1/30 22:19
公共施設の禁煙化が進む中でも議会棟でたばこを吸い続けていた山口県議会がようやく禁煙に踏み切った。議員発議の受動喫煙防止推進条例を議論する中、一部議員から「他人に受動喫煙防止を説きながら自分たちが例外では筋が通らない」と批判が上がり、襟を正した格好だ。
山口県は2003年から庁舎内を禁煙としている。ただ、議会棟については「管理権限は議会にある」として県は半ば見て見ぬふり。議員控室などは抜け道扱いで愛煙家は紫煙をくゆらせることができた。
県職員や県民が主に利用する庁舎はとっくに禁煙になっているのに、なぜ議会棟だけは長年変わらなかったのか。背景には議会がいわば聖域扱いされてきた事情がある。
不正使用が各地で発覚する政務活動費を巡っても、首長から議会への「アメ」「つかみ金」との批判があるように、執行部と議会のいびつな力関係が垣間見える。それだけに、「議案を通してもらう執行部は議会の機嫌を損ねたくないのが本音」と漏らす県職員の言葉には説得力がある。
山口県議会の禁煙化で、中国5県と2政令市のうち議会棟でたばこが吸えるのは広島県、広島市の両議会だけとなった。来春には多くの地方議員が信を問われる統一地方選が予定される。両議会の議員のかたくなとさえ思える姿勢を有権者はどうみるだろうか。議会だけがいつまでも特別扱いで、世の中の流れを煙(けむ)に巻くことはできない。
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