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町並みや自然保全に力 廿日市市が案、宮島まちづくり基本構想

2020/2/13
観光客で混雑する厳島神社

観光客で混雑する厳島神社

 廿日市市は、世界遺産の島・宮島の今後100年の施策の方向性を示す「宮島まちづくり基本構想」の案をまとめた。年間約450万人が訪れる観光客の定着を想定して旅客ターミナルの改修計画を盛り込んだほか、町並みや自然環境の保全に力を入れたことなどが特徴。17日まで市民から意見を募り、それを踏まえて3月末に策定する。

 自然、文化・歴史、観光・産業など8分野に分けて方針と施策案をまとめた。具体的には、「国際観光拠点としての環境整備」として宮島側の旅客ターミナルの改修を提案。現在、フェリー運航会社2社で分かれている桟橋を一つにして、大勢の観光客が雨天時でも待機できるスペースの確保などを盛り込んだ。人工知能(AI)やロボットを活用した観光ガイドシステムの開発案も挙げている。

 伝統文化を伝えるため、「世界遺産センター」の整備案や、歴史民俗資料館の改築案、移住・定住の促進などを入れた。さらに自然環境保護のため、シカなど野生動物と共生する仕組みづくりや、生態系保全の必要性を強調している。

 ここ数年、宮島は外国人観光客が急増する一方、住民の急激な高齢化と人口減が進む。ごみの投棄や宮島口の道路の混雑など「オーバーツーリズム(観光公害)」への懸念もある。宮島まちづくり企画室の清水俊文室長は「先人から受け継いだ宮島を、世界共通の財産として次世代に引き継ぐ施策を講じていきたい」としている。

 基本構想案は市役所や市ホームページで閲覧できる。市は市民たちから郵送などで意見を募っている。宮島まちづくり企画室Tel0829(30)9119。(東海右佐衛門直柄)


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