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「やさしい日本語」で新型肺炎情報 外国人に広島県

2020/2/21
やさしい日本語で書かれた新型肺炎に関する広島県の案内文

やさしい日本語で書かれた新型肺炎に関する広島県の案内文

 広島県は、新型コロナウイルスによる肺炎の情報を外国人たちに「やさしい日本語」でも提供している。昨年11月にホームページでやさしい日本語を使うようになってから、初めての緊急的な情報発信だ。福山市や尾道市も心配な時の連絡先などを伝えている。

 県は1月末、ホームぺージの新型肺炎の感染症情報コーナーでやさしい日本語での発信を始め、2回更新した。例えば「強いだるさや息苦しさがある」は「体(からだ)が とても しんどい(つらい)です。息(いき)が 苦(くる)しいです」と言い換えた。簡単な言葉を使って一文が短いのが特徴だ。ふりがなも付けている。

 県広報課は「未知の感染症で相談窓口の情報は特に重要。より多くの外国人に伝わる手段を選んだ」と言う。やさしい日本語なら、ほかの言語に機械翻訳する場合も誤訳が防げる。

 福山市や尾道市もホームページなどで新型肺炎の情報をやさしい日本語で伝える。福山市市民相談課は「すぐに多言語に翻訳するのは無理。やさしい日本語なら必要な情報の拡散が早い」と説明する。フィリピン出身の鶴田ベルナさん(47)=同市=は「分かりやすい言葉で書いてくれると助かる」と歓迎する。

 やさしい日本語は、1995年の阪神大震災をきっかけに誕生した。災害時に外国人も素早く行動できるように考えだされた。ひろしま国際センター研修部(東広島市)の犬飼康弘さん(48)は「子どもを含めて誰にでも分かりやすい情報発信のツールになる。普段から使えば災害時にもうまく活用できる」と強調する。(衣川圭)

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