地域ニュース
【天風録】「私なら辞職」非難の矛先がブーメランに(2019年11月10日掲載)
2020/3/5 12:09
広島県議会の語り草に「男らしく」発言というのがある。2006年3月の予算特別委員会。その時のやりとりが議事録に見える。質問に立った1年生県議が「知事、男らしくなさいよ」と勝ち気に責め立てている▲当時、4期目の知事は政治資金パーティーの収入を少なく申告したかどで後援会の幹部が逮捕されていた。「公判中なので…」と濁す答弁に食い下がった末の発言だった。「私なら辞職をしています」と駄目押しまで▲そんな武勇伝を持つ元県議、自民党の河井案里参院議員の身辺が公選法に絡む疑惑の数々できな臭い。非難の矛先がブーメランとなって返ってきたようだ。攻守所を変えた途端、雲隠れの術とはあれれ、見苦しいではありませんか▲とはいえ党の総裁に仰ぐ安倍晋三首相にして頬かむりの術である。河井議員の夫である法相など、辞職に追い込まれた閣僚2人の任命責任は、痛感するだけらしい。責任を取るという頭が、もはやないのかもしれない▲「男らしく」に「女らしく」。鋳型にはめ込むような、そうした押し付けは偏見や嫌がらせのもとになりかねない。ただ、「人間らしく」と諭せる人が政界にいるかどうかは別の問題である。
今週の特集は、紙面で掲載した連載を中国新聞デジタル上で復活する「連載アーカイブ」。初回は、2002年4月〜03年10月に尾三版で連載した「尾道百景」を取り上げます。「坂のまち」「寺のまち」などのテー...
【弁護側の反対尋問】弁護人 克行さんとはずいぶん長い付き合いか。証人 気持ち的には近くさせてもらっていました。弁護人 1993年ごろから、河井克行を育てる会に関与している。後援会組織の活動は活発にされ...
■後援会員【検察側の主尋問】検察官 2019年7月の参院選に先立ち、誰かから現金をもらったことがあったか。証人 ございました。検察官 誰からか。証人 河井克行氏です。検察官 何回か。証人 1回です。検...