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戦没オリンピアン調査 広島市立大の曽根名誉教授、東京五輪控え「関心を」(2018年08月24日掲載)
2020/3/14 21:57
戦争により命を落とした「戦没オリンピアン」の足跡を、元五輪選手がたどっている。広島市立大名誉教授の曽根幹子さん(65)は、過去の新聞などを基に遺族らを訪ね、現在37人を確認。「栄光の記録は残っているけど、戦時の話は少ない。東京五輪で注目を集めているうちに明らかにしたい」と聞き取りを急ぐ。
曽根さんは1976年モントリオール大会陸上女子走り高跳び代表。同大国際学部で教壇に立ち、広島市の被爆70年史への執筆を機に4年前、本格的な調査を始めた。新聞や出版物を調べ、関係者を捜し出しては話を聞いた。現在判明したのは、20年アントワープ大会から36年のベルリン大会までに参加した国内の選手と監督37人。ただ戦後73年がたち「遺族が高齢になり、関係者や日記、手紙など資料を見つけ出すのは容易ではない」。実際に聞き取れたのはその半数に及ばない。
36年ベルリン大会陸上男子砲丸投げ代表の高田静雄選手は広島で被爆し、原爆症で亡くなった。旧ソ連の収容所や中国大陸で病死した選手もいれば、江田島市出身で32年ロサンゼルス大会競泳男子100メートル自由形銀メダリストの河石達吾選手は硫黄島で戦死した。「国際大会で世界を見てきた人たち。戦況を理解して戦地へ赴いたのでは」と推察。ただ現地でのつかの間に、陸上やサッカーなど自身の競技を行ったとの記述もある。「一瞬でも自分を取り戻す瞬間があったのかもしれない」とも考える。
2年後に迫る東京五輪。「まだ捜し出せていない人はいると思う。関心を持ってもらえるうちに捜し当てたい。私の調査はそのための種をまいている」と追跡に駆け回る。(中橋一誠)
【図】新型コロナウイルスの感染を防ぐために
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