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仕方ないが寂しい/有終の美を 関係者ら 三菱重広島「廃部」へ

2020/3/19 23:10

 創部75年目で全国制覇の経験もある三菱重工広島が、関東、関西の2チームに吸収される形となり、今季限りで事実上の「廃部」が決まった。広島県内では、関係者の惜しむ声が広がった。

 1979年の都市対抗大会で初出場初優勝に導いたOBの迫田守昭元監督(現広島・新庄高監督)は「会社ぐるみで応援してもらった当時が懐かしい。会社の事情があり、仕方ないことだが寂しい」と嘆いた。選手として長年活躍した法大の金光興二副部長は「いろんな思い出がよみがえってくる。地元広島のためにも、最後の都市対抗で優勝し、有終の美を飾ってほしい」と願った。

 中国地区で唯一、都市対抗大会の優勝経験を持つ企業チーム。JR西日本(広島市)の花本輝雄監督は「広島、中国地区を引っ張ってこられた。急な発表でびっくりした」。JFE西日本(福山市・倉敷市)の山下敬之監督は「互いに競い合ってきたので、非常に寂しい」と惜しんだ。

 広島県内で企業、クラブチームがなくなるのは2014年の三菱重工三原以来。来季から広島地区の企業登録チームは5チームとなる。広島県野球連盟の檀上正己理事長は「事実上の廃部で古豪がなくなるのは残念。今後、他の企業でも野球部の再編が進まないか心配だ」と憂慮した。

 三菱重工は「現時点で今後の所属先などが決まっていない」として監督や選手への取材に応じなかった。(西村萌)

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