地域ニュース

宮島の大鳥居、修繕工事の様子を初公開 主柱などシロアリ被害

2020/3/31
改修工事が進む大鳥居の屋根(撮影・高橋洋史)

改修工事が進む大鳥居の屋根(撮影・高橋洋史)

 世界遺産の厳島神社(廿日市市)は31日、昨年6月から進めている大鳥居の修繕工事の様子を初めて公開した。主柱などでシロアリ被害が進み、「全体の2割」の部材が傷んでいるとした。修復をしながら耐震性や耐風性を高める補強工事を決めるのに時間がかかっており、工期は引き続き「未定」としている。

 宮島小と宮島中の生徒児童たちに公開した。現在、表面の朱色の塗料を取り、主柱と袖柱の内部でシロアリや腐食で傷んだ部分を剥ぎ取る作業を進めている。西側の主柱などでシロアリ被害がひどく、直径の4分の1を除去した部分もある。

 神社は昨年6月から大規模な修繕工事を始めた。当初は、木材を継ぎ合わせてひび割れが目立つ箇所や、海水にさらされた柱の下部で傷みがひどいと想定されてきた。しかし柱内部でシロアリ被害が想定以上に進んでいることが判明。内部の破損状況が分かる内視鏡などで構造診断を進めながら、修復工事の進め方を検討している。今後、できるだけ元の姿に近づけながら耐震性などを高める。

 併せて、文化財の保存と修復について地域住民や子どもたちに知ってもらう工夫も進める。工事の様子をパネル写真などで展示することも検討する。

 工事を見学した宮島中2年、岩村伊都岐さん(14)は「大鳥居は身近な存在だったけど、知らないことがたくさんあった。文化財を守り、伝えることがこんなに大変だと分かりました」と話していた。(東海右佐衛門直柄)

 <柱が島木が歴史の証人 厳島神社の大鳥居修繕>


この記事の写真

  • シロアリ被害が深刻な西側の主柱。一部を取り除く作業が続く(撮影・高橋洋史)

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧