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瑞穂ハイランド運営会社破産へ 地元落胆、募る危機感

2020/3/31 23:00

 島根県邑南町にある西日本最大級のスキー場「瑞穂ハイランド」の運営会社が破産申請する準備に入ったことが明らかになった31日、地元住民や自治体に驚きと落胆が広がった。県西部の石見地域では、2月にアサヒテングストン(浜田市旭町)が事業停止したばかり。暖冬と新型コロナウイルスというダブルの打撃に、観光関係者は危機感を募らせている。

 この日、スキー場の駐車場入り口にバスが横向きに止められ、人影はなかった。近くで民宿を営む稲垣喜代美さん(91)は「せっかくゴンドラも整備されたのに惜しい」と残念がる。

 今季は雪不足のため昨年末ぎりぎりに開業し、今年3月下旬まで営業した。運営する瑞穂リゾート(広島市西区)の日野広和執行役員は「2年続けてこれほど雪が降らないのは想定を超えた」という。

 2月後半からは新型コロナウイルスの影響で九州などからのバスツアーが軒並みキャンセルに。昨季約10万人だった客はほぼ半分に落ちた。「スキー場として西日本有数の価値があると今でも思う。絶やすわけにはいかなかったが、どうにもならなかった」と話す。

 瑞穂ハイランドは1986年12月にオープン。浜田自動車道瑞穂インターチェンジから2・5キロと近く、人気があった。町によると、地元の市木地区には民宿7軒、スキーレンタル店5、6軒がある。「スキー場経営は大丈夫だと思っていたので驚いた」という邑南町観光協会の村田光治常務理事は、関係業者への影響を危惧。邑南町の石橋良治町長は「新たな経営者にお願いしてスキー場を存続させたい」と望みを掛ける。(鈴木大介、下高充生、梨本晶夫)

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