地域ニュース

松江市、女子高生の行動歴公表 利用・乗客、特定急ぐ

2020/4/11

 松江市で11日までに確認された新型コロナウイルスによるクラスター(感染者集団)の発生現場は、島根県内で初めて感染が分かった女子生徒が働く市内の飲食店だった。同日夕時点で常連客4人の感染が判明。市は3月半ば以降の女子生徒の行動歴について、店名や、大阪旅行で使った高速バスの便などを詳細に公表した。立ち寄って症状がある人に連絡を求め、早く感染範囲をつかんで拡大を抑えたい考えだ。

 11日未明に市役所であった緊急会見。松江保健所の竹内俊介所長は「2次クラスターを起こさないため、調査を綿密にする」と強調した。市は女子生徒が3月28日までアルバイトをしていた飲食店の名前を「BUZZ(バズ)」と公表。生徒が喉の痛みを訴えた3月中旬から下旬に訪れた客の特定を急ぐ考えを示した。

 店は感染リスクの高い3密(密閉、密集、密接)に近い状態だったという。感染が判明した4人のうち、20〜40代の男性3人が無症状。知らぬ間に、感染が広がった可能性があるとして、松浦正敬市長は「利用者で発熱などの症状がある方は、早く保健所に相談してほしい」と求めた。

 これまでに従業員も含めて店に関わる濃厚接触者計20人をPCR検査し、ほかは陰性だった。今後申し出た人にも検査をしていく。

 さらに感染源の恐れとして挙げるのが、大阪への旅行で使った高速バス。女子生徒は、既に感染が確認された母親と一緒で、居合わせた乗客は約4時間半〜約6時間、密閉空間を共有した。中国ジェイアールバスが運行し、3月20日午前7時半にJR松江駅を出発した便で、帰りは21日午後11時にJR新大阪駅発の便だと公表した。

 女子生徒が同24日まで登校していた松江工業高については、松江保健所は「濃厚接触者はいない」とみている。保健所と教職員が連携して全生徒の健康をチェックし、発熱などの症状を訴える生徒はいなかった。(高橋良輔) 

    ◇

 相談先は松江保健所の帰国者・接触者相談センターTel0852(33)7673。一般相談窓口Tel0852(33)7638。ともに午前8時半〜午後9時。


この記事の写真

  • 市内でクラスターが発生したことを受け、会見で注意を呼び掛ける松浦市長(11日未明)

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧