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広文館金座街本店に幕 開業105年、商店街から惜しむ声

2020/4/14 22:58
店頭に閉店を知らせる紙が張り出された広文館金座街本店

店頭に閉店を知らせる紙が張り出された広文館金座街本店

 広島市中区の広島金座街商店街で105年間にわたり営業を続ける広文館金座街本店が、5月10日を最後に閉店する。市中心部で「街の本屋さん」がまた一つ姿を消す。

 1915年(大正4年)の広文館創業と同時に開業した。一時は全体で30店舗近くを展開し、売上高は年40億円台半ばに上ったという。しかし業界の厳しい経営環境で2018年12月に出版取次大手トーハン(東京)の子会社に。現在運営する広島県内11店舗と東京都内1店舗は営業を継続する。

 石川二三久(ふみひさ)社長(57)は「グループ店存続のため、やむを得ない決断だった。収益改善を図って経営基盤を安定させ、皆さんに書籍を供給し続けていく」と話している。閉店後は店舗部分を賃貸に回す予定という。

 市中心部では2002年に丸善広島本通店が閉店。その後、広島積善館、金正堂など街の書店が相次いで閉じた。広島金座街商店街振興組合の岡田昭俊事務局長(68)は「街ぶらを楽しむ市民が立ち寄るなじみの店。戦前からの店をまた一つ失うのは寂しい」と惜しむ。(鈴中直美)


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