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乳幼児の親をオンラインでサポート 外出自粛で広島県

2020/4/27 21:23
「オンラインおしゃべり広場」で、タブレット端末の画面越しに親子へ声を掛ける石本さん

「オンラインおしゃべり広場」で、タブレット端末の画面越しに親子へ声を掛ける石本さん

 広島県は27日、新型コロナウイルスの影響で市民の外出自粛が続く中、乳幼児を持つ親をオンラインでサポートする取り組みを県内の市町と協力して始めた。市町が設ける子育て支援拠点にタブレット端末を無償で貸与。ウェブ会議の形式で子育て支援員と自宅の親たちをつなぎ、不安や悩みを語り合ってもらう。この日は府中町で初開催し、他の22市町でも態勢が整ったところから順次開く。

 取り組みは「オンラインおしゃべり広場」。子育て支援員は県が貸す端末を、親たちは自前の端末やスマートフォンを使い、画面上に映し出される互いの顔を見ながら話す。県の端末には民間のウェブ会議システムを施しておき、同時に10人まで参加できるという。

 参加は無料で、メールアドレスの登録が必要。実施日時は支援拠点がそれぞれで決め、市町がホームページ(HP)などを通じて参加者を募る。県の子育て情報サイト「イクちゃんネット」でも随時、告知する。

 県内初のおしゃべり広場は27日、府中町の若竹保育園地域子育て支援センターが開いた。地元の母親3人が、0〜9歳の子ども計6人と参加。センターの支援員で保育士の石本智香子さん(55)が画面の子どもに向かって「みんなのお顔が見られてうれしいよ」と手を振ると、子どもも笑顔で手を振り返していた。

 母親3人は石本さんに「外遊びができず、子どもの体力が落ちている」「兄弟げんかが増えた」と相談したり、家での過ごし方を紹介しあったりした。3人の娘と参加した赤星美香さん(35)は「顔見知りのスタッフやほかのお母さんに会えて安心した」と話した。

 県によると支援拠点は、市町が子育て支援センターや商業施設などに開き、県内に計159カ所ある。だが多くの支援拠点が現在、臨時に閉じている。開いている場合も個別相談以外の催しは中止している。

 県は、子どもを抱える親が気軽に立ち寄れず、支援員や「ママ友」たちと交流して気分転換したり、相談し合ったりする機会が減少しているとみる。高まる子育ての不安やストレスを和らげる支援として、全県的な取り組みを決めた。

 端末は約130台を用意し、実施する支援拠点に配る。県子供未来応援課は「おしゃべり広場とともに、保健師たちによるオンラインでの個別面談の実施も広げていく」としている。(久保友美恵) 

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