地域ニュース
県境またぐ移動に警戒 GW本格化へ、要請強化や検温実施
ゴールデンウイーク(GW)の本格的なスタートとなる29日を前に、中国地方5県が県境をまたぐ人の移動への警戒を強めている。新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるため、知事会が帰省を含む往来の自粛を求める緊急メッセージを出したほか、岡山県は高速道路を使った来県者への検温を決めた。帰省者たちに2週間の自宅待機を呼び掛ける動きも出ている。
自宅にとどまる「ステイホーム」が呼び掛けられる中、25日に始まった異例のGW。中国地方知事会はこれに先立つ20日、帰省や観光に伴う移動自粛を各県民に求める緊急メッセージを採択した。「感染者の少ない県に移った方がいいと考える人も出かねない」。発案した広島県の湯崎英彦知事は特に山陰地方への人の流入を懸念し、5県の結束を訴えた。
その山陰地方。島根県の丸山達也知事と鳥取県の平井伸治知事は「両県に差があれば対策の弱い方に人が流れる」とし、連携して来県自粛を要請する。鳥取県は特設サイトに、GWをもじった「おる・出ん・ウイーク」(家にいて県外に出ない週間)とのキャッチフレーズを掲載。政府が特に重点的な対策を進める「特定警戒都道府県」から来た人には14日間の外出を控えるよう求める。
「特定警戒」の兵庫県と隣接する岡山県も神経をとがらせる。「県をまたいだ移動を歓迎していない意思表示だ」。伊原木隆太知事は24日、山陽自動車道下り線の瀬戸パーキングエリア(PA、岡山市東区)で29日に検温を実施すると発表した。強制力はないが、停車中の他県ナンバーのドライバーたちに声を掛け、非接触型の検温計で測定する予定だ。
やはり「特定警戒」の福岡県と隣接する山口県。村岡嗣政知事は24日、九州地方知事会のウェブ会議に参加し「県境を越えた移動を止める強いメッセージを訴えよう」と強調した。山口を含む9県が一丸となって移動の自粛を呼び掛けることを確認した。(松本恭治、中島大)
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