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妖怪一緒に「うちで踊ろう」 三次の博物館、星野源さんの曲に合わせ動画制作
2020/5/1 21:14
三次市三次町の妖怪博物館は、シンガー・ソングライターの星野源さんの歌「うちで踊ろう」に合わせ、妖怪が踊りながら外出自粛を呼び掛ける動画をインターネットで発信している。新型コロナウイルスの感染拡大で大型連休を含む今月いっぱい臨時休館しているが、疫病退散の言い伝えがある妖怪の姿をあしらった看板を入り口に掲げるなど、終息後をにらんで情報発信に力を入れている。
江戸時代の冊子「人面草紙(ぞうし)」に描かれた愉快な表情の妖怪や、三次に伝わる江戸時代の妖怪伝説「稲生物怪(いのうもののけ)録」に登場する「蟹(かに)石」などが、星野さんの歌声とギターの音色に合わせて踊る。いずれも同館が所蔵する資料から妖怪の姿を抜粋した。
動画は1分9秒。4月下旬に会員制交流サイト(SNS)のインスタグラムとフェイスブックで発信したところ、約700件のアクセスがあった。動画を作成した同館スタッフの加藤健太さん(26)は「博物館は休館中だが、自宅で妖怪と触れ合ってほしい」と呼び掛ける。
3月4日から臨時休館している同館は、感染拡大の影響を受けて休館期間の延長を繰り返している。終息の願いも込め、4月中旬には、入り口に「『悪病退散』 阿磨比古(あまびこ)ニ願フ」と書いた横断幕を設置した。
疫病よけの妖怪として脚光を浴び、「アマビエ」の別名がある「阿磨比古」「尼彦(あまびこ)」の姿を所蔵の資料からあしらった。松原香織館長は「コロナ終息後は阿磨比古を大々的に展示したい」と話している。(石川昌義)
関連記事「ツヨシも一緒「うちで踊ろう」 徳山動物園、星野源さんコラボ動画」
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