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世羅産ブドウ100%定着 ワイナリー開園15年

2020/5/6
せらワイナリーが今月発売した、赤・白の新作ワイン

せらワイナリーが今月発売した、赤・白の新作ワイン

 せらワイナリー(広島県世羅町黒渕)が、開園から15年目を迎えた。町内産ブドウ100%のワインづくりが定着した一方、目新しさが薄れたことなどで売上高は減少傾向にあり、巻き返しへ知恵を絞る。

 第三セクター「セラアグリパーク」が運営し、2006年4月に開園。町内の契約農家20戸が、9ヘクタールで栽培するハニービーナスやマスカット・ベーリーAなど8品種が原料になる。生産態勢が整った10年から町内産のみの生産にシフトし、12年には国産ワインコンクールで金賞に輝くなど実績も挙げてきた。

 しかし近年は売上高の減少が目立つ。18年7月〜19年6月期の売上高は1億8200万円で、15〜16年同期比で約2割減。来園者も約25%減った。19〜20年期は、霜の影響などで原料ブドウの収穫量が平年比約35%減の55トンにとどまった。さらに新型コロナウイルスの感染拡大による影響が追い打ちを掛ける。

 栽培農家は高齢化などで、ピーク時の27戸から7戸減った。国産ワインの競争も激化しており、高品質化を狙う。今秋、醸造用小タンクを5基導入する予定。ブドウの品質によって醸造プロセスを細かく分けることが可能になる。

 先月発売した赤白2種の新作ワインはインターネット販売も進め、PRにも力を入れる。行安稔醸造長(42)は「高品質のブドウは農家への買い取り価格に反映させたい。ワインの質と生産者のモチベーション向上の好循環を目指す」と話している。(神下慶吾)

 関連記事「ブッポウソウでブドウ畑の害虫駆除 広島県世羅町でブランドワイン計画」


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  • 醸造用タンクを前に、高品質なワイン生産への意欲を語る行安醸造長(左)

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