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【ウエーブ】福光酒造4代目蔵元・福光寛泰さん(48)=広島県北広島町大朝

2020/5/8 4:59
「今年よりも来年、来年よりもその先と、質の高い酒を醸していきたい」。どぶろく朝光と鬼吉川を手に意気込む福光さん(撮影・荒木肇)

「今年よりも来年、来年よりもその先と、質の高い酒を醸していきたい」。どぶろく朝光と鬼吉川を手に意気込む福光さん(撮影・荒木肇)

 ▽蔵再興 原点の風味追究

 まだら模様だった山里が緑の衣をまとうころ、蔵元杜氏(とうじ)の1年が始まる。年明けに仕込んだどぶろくの瓶詰めを4月に終え、近く原料米の田植えが始まる。

 「イメージに近い酒になってきた。ことしはもっと質を高めたい」。福光酒造(広島県北広島町大朝)を再興した4代目の顔がほころぶ。

 どぶろく「朝光(あさひかり)」を初めて市場に出したのは2019年。ことしは醸造量を7倍近く、1升瓶換算で2400本余りに増やした。別銘柄「鬼吉川(おにきっかわ)」も製品化。ブドウの栽培から手掛けるワインも徐々に増やしていくつもりだ。

 福光家の女婿である父の仕事の関係で、広島市や光市、学生時代は大分県で暮らしたが、大朝を「帰る場所」と思っていた。人通りの少なくなった商店街は子どもの頃はわくわくするにぎわい空間だった。「人の流れをまた活発にしたい。ここは『古里』だから」

 福光酒造の始まりは1933(昭和8)年。明治初期創業の酒蔵を曽祖父が買い、清酒「朝光」「大福」を醸していた。やがて日本酒の長い低迷期が訪れた。さらに2006年に遠縁の3代目が病気で倒れ、70年余り続いた蔵を閉じた。
(ここまで 496文字/記事全文 1143文字)

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