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不織布マスク、意外な店にも 広島市中心部の雑貨やタピオカ店

2020/5/11
店頭で使い捨てマスクなどを販売する美容サロン=広島市中区(画像の一部を修整しています)

店頭で使い捨てマスクなどを販売する美容サロン=広島市中区(画像の一部を修整しています)

 新型コロナウイルスの感染拡大で極度の品薄になった使い捨ての不織布マスクが、広島市中心部の繁華街の店頭に並んでいる。多くは中国製。中国の輸出解禁を背景に、飲食店など、これまで扱っていなかった店が本業の売り上げ減を補うために販売を始めたケースが目立つ。一方、ドラッグストアでは品薄が続いており、以前のように安定した価格で入手しやすい状況になっていない。

 「マスクあります」「50枚入り2990円」。本通り商店街(中区)やその周辺を歩くと、そんな張り紙をしている店を見掛ける。ある雑貨店は店先に7種類のマスクを山積みにしていた。客が次々と手に取り、購入していく。「4月中旬から扱っている。1万枚以上売れた日もあった」と従業員の男性は言う。

 近くのタピオカジュース店も最近、販売を始めた。店長の男性(34)は「ジュースの売り上げは9割減。店を閉めたくないから必死だ」。衣料品店や美容サロンなどにも「マスク入荷」の文字が躍る。こうした店の多くは中国関連の取引先から仕入れたという。「取引先から『店でマスクを売ってみないか』と持ち掛けられた」という店舗もあった。

 ■広がる販売店

 価格は感染拡大前に比べると高い。厚生労働省などによる4月下旬の調査では、マスク輸入業者の仕入れ価格は1枚当たり35〜50円程度。感染拡大前(5〜7円程度)から大きく値上がりした。

 広島をはじめ、東京、大阪などの都市部を中心に最近、マスクを販売する店舗が広がっている。4月に入って中国のマスク輸出が本格化し、日本国内に流入しているためだ。

 マスクがあふれる街角とは対照的に、ドラッグストアでは品薄が続く。大手ドラッグストアの担当者は「中国の取引先から提示される仕入れの数や単価がつり上がり、足元を見られている状態が続いている」。別の大手も「顧客との信頼関係を維持するため、大幅に値上げするわけにいかない」とジレンマを明かす。

 ただ、中国で新たにマスクを製造する工場が急増しており、品質が不安定な商品も出回っている可能性があるとの指摘もある。

 ■値下げの動き

 全国の雑貨店を相手にマスクを卸す東京の業者は「うちの検品は徹底している」としながらも「急ピッチで生産されている影響はあるだろう。パッケージの箱に『1枚ずつ個別包装』と記されていたのに、開けたら個別包装されておらず、そのまま入っていたこともあった」と明かす。

 使い捨てマスクの品薄で布マスクが普及し、マスクを手作りする人も増えた。この卸売業者は「マスクがだぶつき、値下げの動きが出ている。今後、さらに市場に出回るだろう」とみる。(木原由維) 

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