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【コロナと闘う 医療最前線】看護学生が苦境 新型コロナ感染防止で病院実習できず

2020/5/12 22:34

オンライン授業で画面越しに学生を指導する広島市医師会看護専門学校の教員(西区)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、次代の医療を担う看護学生が苦境に立たされている。感染を防ぐため、病院実習が困難になっているためだ。広島県内の看護学校も相次ぎ実習を見合わせており、学生は不安を抱えている。

 看護師、准看護師を育てる広島市医師会看護専門学校(西区)では本来、約230人が週2〜4日の実習に入っているはずだった。しかし、三次市の介護施設で4月、県内初のクラスター(感染者集団)が出た直後、中断に踏み切った。学生が実習先で感染したり、感染源になったりするのを避けるためだ。授業も全て、自宅での課題学習に切り替えた。

 実習先の病院側から当面の受け入れ見送りを言い渡されたケースもある。不安や戸惑いを口にする学生もおり、教職員のジレンマも大きい。杉川雅美副校長は「実習で学べることは大きく残念だが、やむを得ない」と受け止める。

 看護師の養成校は通常、最終学年のカリキュラムが実習中心となる。病院や介護施設で患者や利用者と接し、ケアの実践を積む。本来は所定時間をこなさないと、来年2月の試験の受験資格が得られない。ただ、それではさまざまな支障が生じる。厚生労働省は今回、学内演習に切り替えても受験資格を認めるとの通知を出した。

 市医師会看護専門学校は「教育の質は下げないよう、できる限り知恵を絞る」として、今月から分散登校とオンライン授業を本格化し、遅れをカバーしている。看護師を志す医療専門課程3年の奥山博喜さん(33)は「実習再開後、短期間で多くを吸収しないといけないのは不安だが、コロナは誰のせいでもなく、仕方がないこと。今できる学習を深めたい」と話す。

 各校も試行錯誤する。市立看護専門学校(中区)は課題学習に加え、オンライン授業をスタートした。休校中の県立三次看護専門学校(三次市)も遠隔授業の準備を進めている。(田中美千子) 

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