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「独居房」「けしからん」 内部告発職員「隔離」で批判相次ぐ、山口県田布施町 町長はパワハラ否定

2020/6/9
「隔離のつもりはない」などと答弁する東町長

「隔離のつもりはない」などと答弁する東町長

 山口県田布施町で固定資産税の徴収ミスを内部告発した職員が1人だけの畳部屋に異動させられた問題で9日、町議会一般質問で議員から「独居房だ」と批判の声が上がった。町にも「けしからん」などと苦情電話が殺到したが、東浩二町長は「隔離のつもりはない」と答弁し、あらためてパワハラを否定した。

 一般質問で町議は「職員は独居房に閉じ込められているようだ。これがまかり通れば他の職員への対応も懸念される。人事権の乱用ではないか」とただした。東町長は「個別の人事を答弁できない」とした上で「隔離や切り離すつもりはない。全職員それぞれがやりがいをもって働いてくれる仕事場にしたいという思いしかない。今後、専門知識を持った人を招くことも考えている」と答えた。

 傍聴していた60代の農業男性は「短期間で異動が繰り返される職員はかわいそうだ。町は誠意を持って対応すべきだ」と憤った。また、報道で知った70代主婦は「畳部屋で1人なんて考えられない。報復人事以外にない」と驚く。70代男性も「都合が悪いことを隠そうとする体質と思われても仕方ない。町政への信頼を損なう」と話していた。

 町では2年前、税務課職員が相続時の手続きミスによる固定資産税の誤徴収を発見。上司に報告したが対応しなかったため町議たちに告発した。その年度の業務評価は最低の0点。職員はこの2年間で3回異動させられ、今春、町役場外の施設の畳部屋で文化的な調査や資料収集を行う1人勤務となった。

 この日開会した町議会定例会の傍聴席にはマスコミが詰めかけた。町総務課によると、町にはこの日、約80件の苦情などの電話がかかったという。東町長は取材に「職員にパワハラと思わせたのは申し訳ないが、悪気があっての人事ではない」と話している。(堀晋也)

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  • 傍聴席にマスコミが詰めかけた田布施町議会

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