地域ニュース

広島大馬術部ピンチ バイト減で資金難、新入生募れず部員半分に

2020/6/9 21:18
広島大の馬場で追い馬をする部員

広島大の馬場で追い馬をする部員

 新型コロナウイルスの影響で、広島大(東広島市)の馬術部が部員不足や資金難にあえいでいる。新入生の募集はできず、馬のえさ代などに充てていた部員のアルバイト収入は激減。飼育頭数を減らすことになりかねない状態に陥っている。部員たちは「大切なパートナーを失いたくない」と寄付を募り始めた。

 同部は12人の部員で4〜19歳の馬7頭を飼育している。日本中央競馬会(JRA)などからの補助金があるものの、年間約500万円の活動費の約6割を部費と部員のバイト代、乗馬体験などができる年1回のイベントでの売り上げで賄う。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントは中止となり、部員のバイトも減って収入が落ち込む。本年度は約200万円の赤字を見込む。

 部員不足も深刻だ。同部によると、馬1頭の世話をする適正人数は3人程度。今春は新入生の募集ができず、例年25人ほどいる部員は半分にとどまる。この状況が続けば、飼育できる数も限られてくる。

 引き取り先の候補となる乗馬クラブなども新型コロナの影響で経営が苦しい。部で面倒を見切れなくなった馬は、殺処分されることもあるという。

 4月上旬以降、同大では新型コロナ感染防止のため課外活動を原則禁止とする。馬術部は馬の世話など最低限の活動が認められているが、馬の運動は騎乗せずに単独で走らせる「追い馬」しかできない。木内啓司監督(50)は「馬の運動量も十分でない」と話す。

 5月に同部OBたちの寄付で約200万円が集まったが、赤字の穴埋めでほとんど消えた。このためホームページ(HP)で寄付を募り始めた。3年の工藤零也主将(20)は「毎日世話をしている馬に愛着があり、今の状況がもどかしい。多くの人の支援をお願いしたい」と呼び掛けている。HPはhttps://hiroshimadaigakubajutubu.wordpress.com/(堅次亮平) 

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧