高配当約束、元本保証も 無登録で金融取引容疑の3人
無登録で投資を誘い、金融商品取引業を営んでいたとして広島県警の合同捜査本部が、金融商品取引法違反の容疑で男女3人を逮捕した事件。「ハッピーマネー」という名の投資で高配当を約束していたことが、勧誘された福山市内の複数人への取材で分かった。さまざまな語り口で信用させようとしたことが証言からうかがえ、捜査本部は3人が100人以上から約8億円を集めたとみている。
▽勧誘受けた福山市民証言
逮捕されたのは、千葉県東金市、会社役員の男(33)、福山市、会社役員の女(53)、同市、無職の女(54)の3容疑者。無職の女と同世代で10年以上付き合いがあった市内の自営業女性は2018年秋に勧誘を受けた。
女性によると、無職の女は元本保証を約束し「みんなが幸せになるハッピーマネー」と投資を紹介。会社役員の男を「日本で五本の指に入る投資家。100万円単位で預けると、毎月10%の配当が得られる」と説明した。
女性はその後、2人の容疑者の紹介で、会社役員の男と市内で会った。金髪でサングラスをした会社役員の男は、外国為替証拠金取引(FX)や複数の企業への投資で利益を上げているとし「福山の人のために頑張る」と低姿勢で話したという。
無職の女は「何かあっても(会社役員の女が)肩代わりする」とも話し、女性は会社役員の女と借用書を交わし100万円を預けた。配当があったのは1度だけ。元本を返してほしいと無職の女に繰り返し伝えても「元本が多い人から返すから」とはぐらかされ続けた。
昨年8月、会社員の男名義で「お詫びと元本の返済について」との文章がスマートフォンに送られてきた。「責任を持ってお返し致します」「逃げ隠れすることは絶対に致しません」と説明していた。
市内の50代の自営業男性も、約15年の付き合いがある2人の容疑者から「ハッピーマネー」の投資を繰り返し誘われた。毎月5%の配当を約束し、会社役員の男に会うように促されたという。勧誘から10日ほど後に締め切りが設けられていたことで「金融商品に期限があるのに違和感があった。決断を急がせることが怪しいと思って断った」という。
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