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【克行氏元秘書初公判】法廷でのやりとり詳報

2020/6/12
広島地裁に向かう高谷被告を乗せたとみられる車両(12日午後1時1分)

広島地裁に向かう高谷被告を乗せたとみられる車両(12日午後1時1分)

 広島地裁で12日にあった自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の元政策秘書高谷真介被告(43)の初公判。克行氏の妻案里氏が初当選した昨年7月の参院選広島選挙区で、案里氏の公設第2秘書立道浩被告(54)=公判中=らと共謀して法定上限を超える報酬を車上運動員に払ったとして、公選法違反(買収)の罪に問われた高谷被告は起訴内容を否認し、弁護人が無罪を主張した。罪状認否と検察側の冒頭陳述の詳細は次の通り。

 【罪状認否】

 被告 車上運動員に法定限度額を超える報酬を支払うことについて、立道氏や事務長男性と共謀したことはない。そもそも私は車上運動員の担当ではなく、車上運動員の報酬を決めたことはなく、その支払いに関与したことはない。

 弁護人 被告は法定限度額を超える報酬を渡すことについて、その決定に関与していない。そのようなことを決める権限もなかった。被告が事務長や立道氏と共謀した事実はない。法定限度額を超える報酬が支払われた事実について争うものではないが、被告はその実行行為には一切関与していない。以上から被告は無罪だ。

 【検察側の冒頭陳述】

 ■第1 被告の身上、経歴等

 被告は大阪府内の私立大学を卒業した後、会社員を経て2003年ごろ以降、国会議員の公設秘書および政策秘書等を務め、15年4月ごろ、克行氏の私設秘書になり、同年9月ごろ以降、克行氏の政策秘書を務める中で(19年の)参院選で案里氏の選挙対策本部の事務長補佐を務め、その後の20年3月25日、政策秘書を辞め現在は無職である。

 ■第2 参院選の概要等

 参院選は19年7月4日に公示され、同月21日に投開票が行われたものであり、広島選挙区においては、案里氏ほか6名が立候補し、案里氏ほか1名が当選した。

 ■第3 案里氏の選対本部の概要

 1 案里氏の選対本部の設立経緯等

 案里氏は広島県議を務める中で、19年7月に実施される本件選挙に立候補する決意をし、19年3月13日、自民党の公認決定を得た上で、同月20日、本件選挙への立候補を正式に表明した。

 これを受けて、同月27日、案里氏を代表者とする自民党広島県参院選挙区第7支部が設立された。

 これと並行して、克行氏の政策秘書であった高谷被告らによって本件選挙の準備が進められ、同年4月22日、広島市中区に選挙事務所が開設された。

 そして事務長は、同月中旬ごろ、選対本部に迎え入れられた。

 こうして、19年5月6日ごろまでに、高谷被告を事務長補佐にするなどの選対本部の体制が定まった。

 2 案里氏の選対本部における被告の立場・役割等

 被告はもともと東京で克行氏の政策秘書を務めていたところ、19年4月中旬から広島市内に常駐し、事務長補佐の肩書でマスコミ対策、国会議員およびその秘書が広島入りする際の日程の調整・管理等の業務を行った。また被告は事務長の仕事ぶりが思わしくないと判断されたことから、選対本部の職員に指示を与えるなどすることにより、選対本部の事務長補佐の役割を果たしていた。
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