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「接客難しい」「安心」 広島、「夜の街」指針に賛否交錯

2020/6/13 22:49
接待を伴う飲食店などがひしめく広島市中心部の繁華街。人波が戻りつつある=13日午後7時40分(撮影・安部慶彦)

接待を伴う飲食店などがひしめく広島市中心部の繁華街。人波が戻りつつある=13日午後7時40分(撮影・安部慶彦)

 「夜の街」関連の飲食店やライブハウスなど3業種を対象にした新型コロナウイルスの感染防止対策の指針が13日、公表された。利用客の名前や連絡先の把握をはじめ、マスクやフェースシールドの着用などが盛り込まれた。「指針通りにすると客に楽しんでもらえない」「店と客の安心につながる」。少しずつ人波が戻りつつある広島市中心部の繁華街で、関係者に賛否の声が交錯した。

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 中四国地方最大の歓楽街、広島市中区の流川・薬研堀地区。利用客の名前や連絡先を含む名簿を作成することに、キャバクラ経営会社の男性は「うちは利用者の名簿を作って管理しているが、客と従業員の信頼関係で成り立つ小さい店は難しいだろう」とみる。

 指針では人と人との距離を最低1メートル空けることも明記された。「距離を取ると言っても限界はある」とナイトクラブ経営会社の男性(45)は実現性に首をひねる。ホストクラブの代表男性(29)も「マスクを着けて距離を空けたら接客にならない。指針に縛られると経営はしんどい」と戸惑う。

 店で働く女性たちからは「安心して勤められる」と歓迎する声も上がった。キャバクラで働く女性は「これからは『マスクしてもらうのは決まりなので』とお客さんに言いやすい」と打ち明けた。

 クラスター(感染者集団)という言葉が国内で広まるきっかけになったライブハウス。中区に店を構える田地井康裕さん(48)は「指針を徹底して守ることが店を開くよりどころになる」。ただ指針を守ると、店内に入れることができる客は従来の3分の1程度になる。「この先少しずつでも指針が緩和され、にぎわいが戻ってほしい」と望んだ。(松本輝、口元惇矢) 

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