地域ニュース

【詳報】案里氏秘書公選法違反事件の広島地裁判決

2020/6/16

 犯行を実行した「共同正犯」か、従属的な立場の「ほう助犯」かを争点に、広島地裁で16日にあった自民党の河井案里氏(参院広島)の公設第2秘書立道浩被告(54)の判決公判。地裁は共同正犯と認定し、昨年7月の参院選で車上運動員に法定上限を超える報酬を払ったとして立道被告に懲役1年6月、執行猶予5年を言い渡した。判決の詳報は次の通り。

 【主文】

 被告を懲役1年6月に処する。この裁判が確定した日から5年間その刑の執行を猶予する。

 【罪となるべき事実】

 被告は、2019年7月21日施行の第25回参議院議員通常選挙に際し、広島県選出議員選挙の立候補者として届け出た河井案里氏の選挙運動者であるが、いずれも案里氏の選挙運動者である(夫の克行前法相の元政策秘書)高谷真介被告および事務長男性と共謀の上、案里氏に当選を得させる目的をもって、同月19日頃から同月23日頃までの間に、前後14回にわたり、広島市中区中町7番35号和光中町ビル1階所在の河井案里選挙事務所ほか5カ所において、案里氏の選挙運動者である車上運動員グループのリーダー役Aほか13名に対し、案里氏の選挙運動用自動車上で使用される者として、同選挙の選挙人に対して案里氏への投票を呼び掛ける等の選挙運動をしたことの1日分ないし8日分の報酬として、会計担当者ほか2名を介し、手渡しまたは振り込みの方法により、かねて選挙運動をすることの報酬として約束していた合計204万円を供与し、もって法定の支給限度額である1日1万5千円の割合で計算した金額を超える金員をそれぞれ供与した。

 【争点に対する判断】

 ■第1 争点の所在

 本件でAほか13名が案里氏の選挙運動用自動車上で選挙人に対して案里氏への投票を呼び掛ける等の選挙運動をするために使用される者(車上運動員)として稼働したこと、各車上運動員に対して1日当たり3万円という法定限度額を超える報酬が支払われたことおよび被告が上記報酬の支払いに関与したことに争いはない。本件の争点は、上記金銭の供与について、被告が共同正犯に当たるか、ほう助犯にとどまるかである。

 当裁判所は、被告は共同正犯であると判断したので、補足して説明する。
(ここまで 890文字/記事全文 7889文字)

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