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【ウエーブ】空間デザイナー・中本尋之さん(41)=呉市

2020/6/19
「新旧が入り交じる呉の街を潤したい」。自身がデザインを手掛けたドライフラワー専門店の前で思いを語る中本さん(撮影・安部慶彦)

「新旧が入り交じる呉の街を潤したい」。自身がデザインを手掛けたドライフラワー専門店の前で思いを語る中本さん(撮影・安部慶彦)

 ▽旧海軍の街 調和で潤い

 頭の中に浮かんだ建物のデザインを、紙へ思いのままに描き上げる。それを基にコンピューター利用設計システム(CAD)を駆使して形にする。アナログとデジタルの融合で、先鋭的かつ独創的な建築物を生み出していく。

 大きな縦窓が特徴のドライフラワー専門店、ステンレス製の調理場が通りに面した台湾料理店…。呉市中心部の呉中通商店街れんがどおりやJR呉駅の周辺で近年、おしゃれな店が増えたとの評判が上がる。その立役者の一人で、一帯で20軒以上を手掛けた。

 旧日本海軍が拠点を置いた明治期以降、都市基盤や産業が発達した呉。出身地は今も、往時の風情を漂わせる建物が多く残る。れんがどおり周辺を散策すると、昭和期の風情を残す路地があり、れんが調やガラス張りの粋な店も点在する。「街の景観を壊さないよう、新旧の調和を意識している」と明かす。

 デザインや建築に興味を持ったのは高校時代。症状の重いアトピー性皮膚炎で入退院を繰り返す中、「生きた証しを残したい」と思うようになった。美術好きの家族の影響で幼少期から絵など芸術に触れる機会は多かったが、「とにかく不器用だった」と振り返る。
(ここまで 492文字/記事全文 1110文字)

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