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廿日市の発見遺体、身元判明 首絞められ殺害か

2020/6/19 22:51

広島県警が15日に捜索し、山崎さんの遺体が見つかった廿日市市玖島の山中(15日午後3時22分)

 広島県警が詐欺容疑で逮捕した男の供述に基づき、廿日市市玖島の山中で遺体が見つかった事件で、県警捜査1課は19日、遺体の身元を広島市東区牛田旭1丁目、無職山崎好恵さん(64)と特定した。司法解剖の結果、死因は首を圧迫されたことによる窒息死と判明。県警は、山崎さんが何らかの方法で首を絞められて殺害後に遺棄されたとみて、殺人、死体遺棄事件として捜査している。

 同課によると、山崎さんは1人暮らし。3月25日夕方から連絡が取れないとして、別に暮らす山崎さんの娘が翌26日、広島東署に行方不明届を提出。交友関係を調べる中で、県警が今月14日に逮捕した住所不定、無職森岡俊文容疑者(58)が浮上した。

 森岡容疑者は逮捕前の任意の調べに「穴を掘って遺体を埋めた」と供述したため、県警が15日に廿日市市玖島の山中を捜索し、供述通りの場所の深さ約1メートルの土中から遺体を発見。身元は歯型とDNA鑑定で山崎さんと確認された。3月下旬から4月上旬までの間に死亡したと推定される。

 森岡容疑者は逮捕前、広島市西区観音町で鍼灸(しんきゅう)院を経営。同課によると山崎さんは患者だった。捜査関係者によると、森岡容疑者は山崎さんに約2千万円の借金があると県警に説明し、殺害もほのめかしたという。県警は森岡容疑者が山崎さんを殺し、遺体を遺棄した可能性があるとみて調べている。

 ▽鍼灸師と患者 「一体何が」

 廿日市市玖島の山中で遺体で見つかった山崎好恵さんは、森岡俊文容疑者が営んでいた鍼灸(しんきゅう)院の患者で数年来の知人だった。森岡容疑者は遺体発見現場の周辺に土地勘があったとみられる。「一体何があったのか…」。2人を知る関係者は驚きの声を上げた。

 山崎さんの自宅は広島市東区牛田旭の閑静な住宅街にあり、1人で暮らしていた。近所の女性は「あいさつ程度の付き合いしかなかった」。山崎さんの行方不明届が広島東署に提出された3月26日以降、近所を聞き込みに回る捜査員の姿もあり、「何の事件なのか心配だった」という。

 一方、森岡容疑者は県警の聴取に山崎さんの殺害をほのめかしたという。同区の鍼灸院の院長は森岡容疑者に技術指導をしたことがあり「技術力も高く、温厚な性格だった」と話す。鍼灸院ははやっていた時期もあったが、近年は広島市地区鍼灸師会の会費を滞納しがちで、3月末に突然退会したという。高校時代の同級生の男性は事件の一報を聞き「驚いた。信じられない」と肩を落とした。

 森岡容疑者は遺体発見現場近くの山あいに患者を連れて訪問することがあったという。地元の男性(80)は「患者さんから『先生、先生』と慕われていた。優しそうな雰囲気だったのに」と話した。

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  • 森岡俊文容疑者

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