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オオムラサキ、受難越え羽化 府中市、サルに食べられ激減

2020/6/27 21:13
殻につかまり羽を乾かすオオムラサキ(右)=撮影・井上貴博

殻につかまり羽を乾かすオオムラサキ(右)=撮影・井上貴博

 国チョウのオオムラサキの保護施設「オオムラサキの里」(府中市僧殿町)が、チョウの羽化の季節を迎えた。昨春は、大量のサナギや幼虫がサルに食べられる被害が発生。激減した個体数の保護に向け、施設を管理する住民グループの苦心が続いている。

 「守る会」によると、ことしの羽化は、例年より1週間ほど遅い10日に初めて確認された。サナギの殻を抜け出た約100匹が、青紫や茶褐色の羽を広げて施設内を飛び回っている。毎年、約千匹を成虫に育てているが、今年は7月上旬までに例年の約10分の1の約150匹に激減しそうという。

 サルによる被害は、昨年5月に発生。施設内に入り込んだ群れにサナギや幼虫約800匹が食べられ、約400匹が生き残った。40年前から保護活動を続ける守る会の後藤功会長(75)は「元の状態へ戻すには3年以上かかる。今年の産卵を成功させ、たくさんのチョウが飛び交う姿を復活させたい」と力を込める。

 毎年7月に開くオオムラサキを自然に放つイベントは、新型コロナウイルスの影響で中止とした。見学無料。後藤会長Tel0847(43)4597。(野平慧一) 

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