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10万円給付、広島市まだ17.5% 市民から不満も

2020/6/29

 新型コロナウイルス対策で全国民に一律10万円を配る特別定額給付金で、広島市の給付率が17・5%(22日時点)にとどまっている。全国の市区町村の給付率は64・7%(24日時点)。人口が集中する都市部で給付が遅い傾向にあるが、同じ政令指定都市では90%を超える世帯への給付を終えた市もある。なかなか届かない現状に、広島市民から不満の声が上がる。

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 広島市の給付対象は約57万世帯。5月22日にオンライン申請分、6月12日に郵送申請分の支給をそれぞれ始めた。給付に時間がかかっている要因として、市は「申請書の郵送や入金処理などに必要な管理システムの構築に時間を要した」と説明する。このため申請書の各世帯への発送が5月29日からになった。他の政令市では5月中旬に発送した市もあった。

 広島市の給付率は20政令市で9番目の高さ。同市と同様の事情は他の政令市でも見られる。

 100万世帯を超える横浜、名古屋、大阪の3市の給付率はいずれも広島市を下回る。大阪市は3・1%と全政令市の中で最低で、やはりシステム構築を理由に挙げた。返送された申請書を確認する作業スペースも、感染防止策を講じるため、なかなか決まらなかったという。

 一方、広島市より対象世帯数の多い政令市でも給付率が高いケースがある。約108万世帯を抱える札幌市の給付率は72・1%。同市の担当者は「申請書の発送準備に時間がかかるのを見越し、必要な印刷機や封筒などを速やかに確保した」と強調する。

 約76万世帯の神戸市が68・6%、約81万世帯の福岡市も32・5%と、広島市の給付率を大きく上回る。政令市で最高は熊本市の91・8%だった。

 広島市民からは不満の声が上がる。ツイッターには「給付は受付順でなくランダムなのではないか」「本当にもらえるのか」といった投稿が相次ぐ。電子くじなどで使われる「ガチャ」をもじり、「今日も『給付金ガチャ』に外れた」と嘆く声もある。

 市は、問い合わせが続くため、22日から給付時期の目安を市のホームページに掲載。申請書を処理する人員も従来の1・5倍にした。市総務課の秋山美帆課長は「市民の生活、命に関わる給付金であり、1日でも早く届けられるよう努める」と話す。(小林可奈、赤江裕紀) 

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