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【克行前法相元秘書第2回公判】法廷でのやりとり詳報

2020/6/30

 前法相の河井克行容疑者(57)=衆院広島3区=の妻案里容疑者(46)が初当選した昨年7月の参院選広島選挙区で、車上運動員14人に法定を超える報酬計204万円を支払ったとして公選法違反(買収)の罪に問われた克行容疑者の元政策秘書高谷真介被告(44)=東京都葛飾区=の第2回公判が30日、広島地裁であった。車上運動員を陣営に紹介した仲介役の男性が証人として出廷。検察、弁護側の双方が尋問した。詳報は次の通り。

■検察側

 検察官 参院選で河井案里氏の陣営に車上運動員を紹介しましたね。

 証人 はい。

 検察官 昨年5月21日に選挙事務所で事務長男性らと打ち合わせをし、男性に報酬は1日3万円でいいか確認し、男性は「確認する」とその場では回答しなかったですね。

 証人 はい。

 検察官 その後、あなたはどういう行動をしましたか。

 証人 誰かいないかと事務所の奥のスタッフルームに行き、高谷さんがいることに気付いた。「お疲れさまです」と近づいた。

 検察官 高谷被告とは以前から知り合いか。

 証人 はい。2017年に東京で初めて会った。広報誌「月刊河井克行」の校正作業のために、それよりも前から電話などでやりとりしていた。

 検察官 高谷被告と河井克行氏との関係はどう見えていたか。

 証人 広報誌の校正のやりとりで克行先生との間をうまく調整してくれた。克行先生は高谷さんに信頼を置いているようだった。広報誌の締め切り前に「この程度ならOK」「それで話しておく」などと言ってもらっていた。

 検察官 ほかの秘書との比較は。

 証人 ほかの秘書だと克行代議士にそのまま伝えるが、高谷さんの場合だと柔らかくして伝えてもらい、うまく調整してくれた。パイプ役で、ほかの秘書とは違った。

 検察官 5月21日は高谷被告とのやりとりは。

 証人 事前に事務長男性に(報酬額について)保留されたが、高谷さんだと早く返事をもらえると思い、聞いた。

 検察官 どのように聞いたのか。

 証人 私は克行先生の選挙で選対本部に入ったことがあり、報酬について聞いたことはあったが、案里先生の選挙の関わりはなかった。「今回は(克行)代議士の時の、いつもと同じ感じでいいですか」と聞いた。

 検察官 高谷被告は何か言ったか。

 証人 確認しておきますと言われた。(具体的な数字は)出していない。

 検察官 その言い方で伝わると思ったのはなぜ。

 証人 2014年の衆院選の時に克行先生の選対本部に入って車上運動員の報酬が3万円だとうわさで聞いていた。以前から常態化しているものだと思った。前回の衆院選の時も高谷さんが入っていたので、当時の状況も分かると思っていた。

 検察官 高谷被告に聞いたら、早く返事がもらえると思ったのはなぜか。

 証人 事務長男性にも事前に聞いているが、(選対本部に)入ったばかりという認識だった。高谷さんが(克行)代議士との調整、確認も早いと考えた。全体のことを把握していると感じていた。

 検察官 5月21日はどのように高谷被告に話したのか。

 証人 内容が少しセンシティブだと思い、周りに聞かれないように低めの声で話した。今までも3万円じゃないかと推測できた。金額を聞かれないようにと思った。

 検察官 翌22日に別の車上運動員の仲介役に1日3万円と伝えている。誰からどのように聞いたのか。

 証人 仲介役に電話で伝える前に高谷さんから聞いた。選挙も迫っており、早く伝えるために私から電話した。「3万円でいいです。(法定の)1万5千円じゃ誰も(選挙カーに)乗らないです」と言われた。

 検察官 3万円は誰が決めたと理解しているか。
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