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安芸高田市長選、児玉氏立候補断念 「当然だ」「まだ若い」

2020/7/5 7:58

 昨年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で現金60万円の受け取りを認め、安芸高田市長を辞職した児玉浩氏(57)が出直し選挙への立候補断念を表明して一夜明けた4日、市民には「当然だ」との受け止めが広がった。後任を決める8月2日告示、9日投開票の市長選での政策論争を望む声も上がった。

 「うそをついた責任は重い。選挙で何度も税金が使われるのも許せない」。吉田町の主婦柿原三枝子さん(73)は、現金授受を否定したまま4月の市長選に立った児玉氏の責任を追及し、語気を強めた。美土里町の自営業女性(61)も「最初から市長になるべきではなかった。二度と出ないでほしい」と突き放した。

 中国新聞が6月30日の辞職表明前に行った市民100人へのアンケートでは、52人が出直し選挙への立候補を求めた。一方、今月1〜3日の全市議18人への取材では、8人が立候補を見送るべきだとした。

 児玉氏が市内全6町に置く後援会の連絡協議会の波多野邦彦会長(84)は、3日の市議会臨時会で辞職が認められた直後、電話で立候補を見送ると伝えられた。「残念だが、しばらくは力を蓄えてほしい」と再起に期待する。児玉氏の地元である高宮町の主婦(71)は「まだ若い。いつかまた立候補してほしい」と語った。

 市長選への立候補に向けた動きにも注目が集まる。吉田町の男性(81)は「意志が強く、決断力がある人を選んで投票したい」と選挙戦を望む。甲田町の会社役員井川誠三さん(64)は4月の市長選が無投票だったのを踏まえ「有力な人材が複数人立つのが理想だが、適任者が少なく難しいのではないか」と見通した。(和泉恵太)

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