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【グラフで見る】新型コロナウイルスの影響(その3・感染拡大の影響)

2020/7/12 17:15

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<1>中国地方の輸出額、5月は前年同月比39.7%マイナス


 神戸税関がまとめた中国地方の貿易統計によると、5月の輸出額(速報)は2412億2500万円と前年同月を39.7%下回った。3月は17.6%ダウン、4月は37.5%ダウンと3カ月連続で下げ幅が拡大した。特に自動車は4月が90.8%、5月も84.9%と大幅にダウン。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、巨大市場の米国などでの需要低迷が直撃した。

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<2>中国地方4〜6月期の景況感マイナス56 過去最低


 中国財務局がまとめた中国地方の4〜6月期の法人企業の景気予測調査は、景況判断指数(BSI)がマイナス56.0と2004年の調査開始以来、最低だった。前回調査(1〜3月期)から36.2ポイント悪化し、下げ幅は過去最大だった。

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<3>中国地方の4月の百貨店売上高62%マイナス 下げ幅は過去最大


 中国四国百貨店協会がまとめた4月の中国地方の百貨店売上高は69億1300万円で、前年同月から62.2%減った。新型コロナウイルスの感染拡大で20店全てが営業時間の短縮や臨時休業を実施。下げ幅は、記録が残る1965年以来最大となった。

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<4>中国地方の4月の鉱工業生産指数は81.8


 中国経済産業局がまとめた中国地方の4月の鉱工業生産指数(速報、2015年=100、季節調整済み)は81.8と前月を14.6%下回った。下落率は今の基準になった13年1月以降最大。基調判断は「急速に低下」と2カ月ぶりに引き下げ、リーマン・ショックの影響で低迷した08年11月〜09年1月と同じ表現とした。

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<5>地場上場51社、7割近くが減益・赤字


 新型コロナウイルスの感染拡大は企業業績にも深刻な影響をもたらした。中国地方の上場企業51社の2020年3月期決算の連結(一部単独)純損益は、減益・赤字が34社と前年より5社増え、7割近くに上った。米中貿易摩擦や原材料高などさまざまな要因が利益を圧迫していたところ、新型コロナウイルスの感染拡大が直撃。21年3月期は、感染の影響が見通せないとして半数以上が純損益の予想を見送る異例の事態となった。

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<6>求人倍率大幅ダウン 中国地方5月、0・12ポイント減の1・45倍


 厚生労働省がまとめた中国地方の5月の有効求人倍率(季節調整値)は1・45倍で、前月より0・12ポイント下がった。新型コロナウイルスの感染拡大以降、求人が大幅に減り、1年間で0・47ポイントのダウンとなった。
 一方、同省の6月19日時点のまとめによると、新型コロナウイルスの影響による解雇・雇い止めの人数は中国地方で1703人で、5月29日時点と比べて1カ月弱で1.5倍以上に増加している。企業を取り巻く厳しい環境が雇用面でも強まっている。

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<7>世界遺産の島・宮島の来島者数、5月は過去最少


 緊急事態宣言の対象が全国に広がり、外出自粛や県境を越えた移動の自粛で中国地方の観光地も大きな打撃を受けた。世界遺産の島・宮島(廿日市市)の5月の来島者数は5万423人と前年同月と比べて90.6%の減少となった。データが残る1964年以降の単月で最も少ない。3月は54.4%減、4月は88.9%減で、5月の下落幅はこれまでで最大となった。

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<8>広島県中小同友会調べ、4月の売り上げ「前年下回る」が7割


 広島県中小企業家同友会が4月21〜30日にインターネットの会員サイトで実施した調査で、4月の売り上げが前年を下回ると答えた企業は約7割に上った。経営者649人が回答。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う商談の遅れや予約のキャンセルが響いた。5割以上の減少との回答も12.0%に上った。

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