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小中給食に広島和牛 県本年度、地元産ブリ・マダイも

2020/7/7

 広島県内の小中学校の給食に本年度、県産の広島和牛、ブリ、マダイの3品目を使ったメニューが登場する。給食の食材に使うための購入費用を県が補助する。新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込み、苦しんでいる生産者を支援する狙い。外出自粛や臨時休校で我慢を強いられた子どもたちにとってはごちそうとなりそうだ。

 第1弾として和牛を卵でとじた「和牛たま丼」が8日、東広島市の市立小学校や保育所など9校で登場する。県はこのほかに「和牛のおいしさが伝わる調理法」によるメニューとして、ステーキやすき焼き、牛丼などを想定している。

 和牛は1食当たり100グラムまで、価格は100グラム千円を上限に、各校3回まで購入費を補助する。県内の小中学など734校、延べ60万9千人に提供し、県産和牛の年間生産量の3・5%に当たる27トンを消費すると見込む。給食に合わせ、県内の和牛生産の歴史や魅力を伝える小冊子も配る。

 養殖の県産ブリ、マダイは100グラム500円を上限に補助し、各校4回まで。たい飯やブリの照り焼きを献立に想定する。それぞれ年間生産量の約2割に当たるマダイ20トン、ブリ6トンの消費を予定している。

 広島市教委によると、市立学校の1食当たりの給食費は小学校で250円、中学校で300円と定められている。広島和牛や県産マダイ、ブリは通常では使えない「高級食材」という。

 県は3品目の補助事業費計4億3100万円を2020年度一般会計補正予算で確保した。国の新型コロナ緊急対策を活用し、全額を国の補助金で賄う。

 和牛価格を広島市中央卸売市場食肉市場(西区)で見ると、流通量の多いA4ランク(去勢)の枝肉で6月に1キロ当たり1947円。前年同月と比べて20・5%下がっている。

 県水産課によると、4月の養殖の県産ブリの1キロ当たりの価格は市中央卸売市場で1072円となり、15〜19年の5年平均1365円を下回った。養殖の県産マダイは1037円で、同5年平均の986円を上回るが、消費が冷えて在庫が増えているという。

 価格低迷の背景には新型コロナの感染拡大による宴会や観光客などの減少と、消費の落ち込みがある。県の担当者は「3品目を身近に感じてもらい、将来の消費拡大にもつなげたい」と期待している。(宮野史康) 

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