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避難所、コロナ対応で苦心 広島県の市町、一斉来訪を懸念

2020/7/7
避難所になった広島市東区の中山小体育館で、非接触式体温計などを確認する市職員たち(7日)

避難所になった広島市東区の中山小体育館で、非接触式体温計などを確認する市職員たち(7日)

 6日に激しい雨に見舞われた広島県では全23市町が避難所を開設し、新型コロナウイルス禍の中で初めて本格的な避難者の受け入れ態勢を取った。各市町は、発熱を確認した住民を個室に移すといった避難所での感染防止に取り組んだ。避難した人が比較的少なく、新型コロナ対策を巡って目立ったトラブルはなかったとする。住民が一斉に押し寄せた際にどう対応するか、各市町の担当者から懸念する声が上がった。

 県内では6日午後、広島市や大竹市が「大雨・洪水警戒レベル4」の避難指示(緊急)を今季初めて出すなど、各市町が相次いで避難情報を出した。県危機管理課によると、午後8時半時点で、全23市町が避難所計489カ所を開設し、計2088人が身を寄せた。

 避難勧告を出した熊野町では一時、避難所7カ所で計362人が過ごした。町防災安全課によると、うち一つの避難所で、受付時の検温で37・5度以上の熱がある高齢男性を確認。保健師に相談し、個室を利用してもらった。

 避難者が少なかったため混乱はなかったが、花岡秀城課長は「避難所に住民がどれだけ来るかは分からない。一度に多く来た時、スムーズに対応できるだろうか」と不安を口にする。

 大竹市では、夜までに栗谷地区の農林振興センターに15人が順次集まった。避難所として使う施設内の和室は10人余りの利用を想定。このため、近くの集会所を新たに避難所として開き、一部の人に移ってもらった。

 避難所の密集を避けるため、政府や自治体は知人方やホテルなど避難所以外への「分散避難」も呼び掛けている。東広島市は避難所の開設と同時に、車中泊ができる避難場所として6カ所の公園やグラウンドを開放した。同市危機管理課の神尾博志課長は「大規模災害に備え、引き続き分散避難を促していく必要がある」と強調した。(藤田龍治、石井雄一) 

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