地域ニュース

砂防ダムが土石流食い止め 広島市西区井口台の住民、満杯土砂の撤去求める

2020/7/8
土石流でいっぱいになった広島市西区井口台の砂防ダム=小型無人機から撮影した3枚を合成(撮影・高橋洋史)

土石流でいっぱいになった広島市西区井口台の砂防ダム=小型無人機から撮影した3枚を合成(撮影・高橋洋史)

 高さ9メートルの砂防ダムが、山際にある住宅地の被害を食い止めた。大雨の影響で6日夜、土石流が発生した広島市西区井口台。住民は「早めの避難」の必要性をあらためてかみしめるとともに、満杯になったダムの土砂や流木の早期撤去を求めている。

 続報「砂防ダム、土砂撤去進む 土石流発生の広島市西区井口台」

 住宅地背後の山は山頂付近から崩れ、山肌には土石流の爪痕が生々しく残る。1200立方メートルの容量がある砂防ダムは土砂や流木で埋まっていた。今も水の流出が続き、雨の激しさを物語る。

 住宅地の土砂災害警戒区域には772戸があり、市は一時、大雨・洪水警戒レベル4の避難指示(緊急)を出した。井口台3丁目町内会によると、20世帯52人が避難。原保彦会長(72)は「災害の少なかった地域だが、危険と隣り合わせであると再認識した。早めの避難につなげたい」と話した。

 砂防ダムそばのマンションの住人の中には、避難指示の解除後も自主的に避難した人もいた。マンションに住む団体役員城納一昭さん(72)は「西日本豪雨を思うと、砂防ダムを乗り越える災害はいつ発生してもおかしくない」と強調。今後、住民同士で防災対策を検討するという。

 国土交通省広島西部山系砂防事務所は、現場には不安定な土砂が残っていないことを確認。同規模の土石流が起きる可能性は低いが、降雨次第で崩落が続く恐れがあるとする。

 ダムが土砂などで埋まっていることに不安を訴える住民もいる。同事務所は9日以降に土砂などの撤去作業をする。「今後も雨が予報されており、十分に警戒してほしい」と呼び掛ける。(赤江裕紀、山下美波)


この記事の写真

  • 砂防ダム(中央)の下流側に立ち並ぶマンションや住宅。山肌に生々しい土石流の跡が残る(撮影・川村奈菜)
  • 土石流を受け止めて満杯になった砂防ダム=8日午前10時16分、広島市西区井口台(撮影・川村奈菜)
  • 広島市西区井口台の砂防ダム。食い止めた土砂から水の流出が続く=小型無人機から(撮影・高橋洋史)
  • 土石流で埋まった広島市西区井口台の砂防ダム=小型無人機から(撮影・高橋洋史)
  • 土石流で満杯になった広島市西区井口台の砂防ダム=小型無人機から撮影した3枚を合成(撮影・高橋洋史)

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧