東広島で裏山崩れ2人死亡 中国地方豪雨、島根で江の川氾濫【動画】
活発な梅雨前線の影響による大雨で、中国地方では14日、土砂災害や河川の氾濫が相次いだ。東広島市では崖崩れで民家に土砂が流れ込み、2人が死亡した。島根県では江の川が氾濫して1万人近くに避難指示が出され、浸水被害が広がった。
14日午前6時ごろ、東広島市河内町宇山で「崖崩れが発生した」と市消防局に通報があった。市などによると、住宅の裏にある道路ののり面が崩れ、木造2階建ての1階部分に土砂が流入した。この家に住む親子2人が巻き込まれたとみられる。
市などによると、親子は倉兼茂実さん(55)と母親の千代子さん(84)で、2人暮らし。発生直後に救助隊が駆け付けた時点で男性の声を確認したが、その後に再び崩落が起き、連絡が取れなくなった。現場の民家と裏山は、広島県が指定した土砂災害特別警戒区域にある。
島根県西部の江津市や川本、美郷町では午前9時半ごろから、江の川が相次いで氾濫した。国土交通省浜田河川国道事務所などは大雨・洪水警戒レベル5相当の氾濫発生情報を発表。江津市と美郷町は約5千世帯9700人に警戒レベル4の避難指示を出した。
同国道事務所などによると、浸水被害が想定されるのは江津市の川平、松川町太田、桜江町田津など8地区。川本町尾原、谷、美郷町港の各地区でも浸水が確認され、民家や事業所で床上、床下浸水などが発生した。
松江地方気象台は、14日未明にかけて強い雨が県内で降り続けたほか、三次市で24時間雨量が観測史上最大を記録するなど、上流部でまとまった雨が降ったことが氾濫の一因とみる。
山口県内では16河川の計20地点で氾濫危険水位を超えた。山口市の仁保川では14日午前3時ごろ、同水位(2・77メートル)を上回り、堤防が長さ約20メートルにわたり崩落した。
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