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避難勧告3時間遅れ 東広島市、情報見落とす

2020/7/14

東広島市役所

 民家が被害に遭う崖崩れが起きた東広島市河内町宇山地区への避難勧告は、本来、市が出すべき時間より3時間以上遅れた。14日午前6時の発生よりも約2時間40分前に出すべきだったのに、勧告が出たのは発生から40分後だった。土砂災害の危険度の基準を超えていたのに、担当課がその情報を見落としたという。

 市は現行のマニュアルで、雨量などを基に土砂災害の危険度を判定する区域ごとのメッシュ情報が「赤(警戒)」に達した場合、その地区に避難勧告を出す運用としている。宇山地区では午前3時20分に赤(警戒)となったが、見落としていたという。

 市は当時、別の複数地区に避難勧告を出しており、「情報の確認を担当する職員が避難所開設の業務などに忙殺されていた」などとしている。高垣広徳市長は同日夕に記者会見し、「さまざまな要因が重なったが、結果的に発令すべき時間にできなかったことは大変残念に思う」と述べた。

 被害現場近くに住む男性(65)は「避難の情報があれば、こんな事態になっていなかったかもしれない」と現場を見つめた。

 一方、広島県の湯崎英彦知事はこの崖崩れについて、県道下の斜面が崩落した点や、土砂災害警戒情報が出ていなかった経緯を検証する考えを示した。

 県庁での県災害対策本部員会議で述べた。県などが発表する土砂災害警戒情報に関しては、雨量などが基準に達していなかった点を踏まえて状況などを調べるよう関係部局に指示した。会議終了後、報道陣に「十分に事前の警戒を呼び掛けられず、悔やまれる」と述べた。

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