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生ビール、グイッと昭和初期 広島市中区の重富さんがサーバー修復、バー開設へ(2012年6月30日掲載)

2020/7/16 9:25
木製サーバーと真ちゅう製の蛇口を持つ重富さん

木製サーバーと真ちゅう製の蛇口を持つ重富さん

 広島市中区銀山町で酒卸の重富酒店を営む重富寛さん(49)=中区西平塚町=が7月2日、昭和初期の生ビールサーバーを使ったビールバーを開く。祖父が広島にいち早く導入したサーバーと同じタイプを使用。「当時のおいしさを再現したい」と意気込む。

 店名は「ビールスタンド重富」で、本社1階の一角を改装した。昭和初期の木製サーバーを入手し修復。当時と同じ真ちゅう製蛇口は、特注で再現した。アサヒビールの2銘柄を1杯500円、1人2杯限定で提供する。

 祖父の博さんは昭和初期、兵庫県でドイツ人からビールサーバーの使い方を学び、当時は珍しかった生ビールを、経営する流川町の居酒屋で提供した。

 再現した蛇口は現代のように泡だけを出す機能がなく、注ぐのに技術が必要。その分「ビール本来のおいしさが引き出せる」と重富さんは強調する。

 酒の消費が減り、流川・薬研堀地区もかつての活気はない。重富さんは約10年前からビールメーカーのセミナーで学び、今秋には注ぎ方やサーバーの管理を伝える「生ビール大学」を店で開く予定。「生ビールというキーワードで街を元気にしたい」と力を込める。(河野揚)

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