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【重富寛さんコラム】泡と人の向こう側<10> ビールに情熱、若者から刺激(2017年10月27日掲載)

2020/7/16 19:26
大阪からやって来た5人。そのビールへの思いに、先達は熱を持って応えた

大阪からやって来た5人。そのビールへの思いに、先達は熱を持って応えた

 ある月曜日の閉店間際のことです。若者5人が店に来られ、それぞれが違う注ぎ方を注文なさいました。一杯一杯の注ぎ方の違いを話している様子の彼ら。わけあり風なので、少し詳しく説明をしました。

 すると1人が「僕たちも横コックでビールを注いでます」と。彼の言う横コックとは、私が使っている昭和のビールサーバーである、スイングカランのことだとはすぐわかりました。ただ、横コックが現役のお店は、全国ほぼ把握しているはず。こんな若い注ぎ手さんがいるのは、北海道の札幌ビール園さんしか思い当たりません。なのに言葉は関西弁? 頭の中を疑問符が駆け巡ります。

 「どこのお店でしょう」と問うと、「ニューミュンヘン本店です!」と元気よく。大阪の老舗ビアホールです。そう、ここは横コック。もちろん私も訪ねさせていただいていました。なので即座に、店の壁に張ってある本店のコースターを指さすと、全員が「おっ〜!」っとどよめいてくれました。

 そして少し話をすると、こんなことを。私、重富にビール注ぎの話を聞くため広島に来たこと、5人全員がニューミュンヘン本店でバイトをしていること、午後5時すぎの早い時間にやって来たのだけど、閉店間際の午後7時前の方が私と話ができると踏んで再来店したこと。そして、節約のため、高速道路ではなく国道2号で8時間かけてやってきたこと、今夜の泊まりはネットカフェで、午後5時からのバイトに間に合うように明日も8時間かけて大阪に帰ること…。うーん。
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