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決定権は「克行代議士」 元秘書公判、違法報酬巡り事務長証言

2020/7/20 21:18

広島地裁

 前法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=の妻案里被告(46)が初当選した昨年7月の参院選広島選挙区で、法定を超える報酬を車上運動員に払ったとして公選法違反(買収)の罪に問われた克行被告の元政策秘書高谷真介被告(44)=東京都葛飾区=の第3回公判が20日、広島地裁であった。陣営の事務長男性(71)が証人尋問で「(報酬の決定権があるのは)克行代議士と思う。克行代議士と信頼関係がある高谷さんに相談していた」と証言した。

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 検察側の尋問で、男性は参院選公示の約1カ月半前の昨年5月21日に選挙事務所で、車上運動員の仲介役の男性らに「報酬は1日3万円でいいか」と聞かれ、「法定(の上限)は1日1万5千円ですが、3万円というなら相談してみる」と答えたと説明。その後、事務所にいた高谷被告に「仲介役の男性が報酬は3万円と言っている。整理してほしい」と相談したという。

 報酬額を決める権限に関し「克行代議士だと思う」とした上で、高谷被告に相談したのは「克行代議士から分からないことは高谷さんに聞くように言われていた。高谷さんに言えば克行代議士に相談して(報酬額を)決めてくれると思った」と述べた。翌22日に高谷被告から「3万円になった」と言われたという。

 一方、弁護側は高谷被告が克行被告に相談したり電話したりするのを見たのかと質問。男性は「ない」と答えた。「克行さんに確認しておく」などの言葉も「聞いていない」と述べた。

 起訴状によると、高谷被告は政策秘書だった昨年7月19〜23日、案里被告の公設第2秘書立道浩被告(54)=同罪で懲役1年6月、執行猶予5年の判決を受けて控訴=らと共謀し、車上運動員14人に法定を超える報酬計204万円を渡した疑い。高谷被告は「共謀していない」と起訴内容を否認し、無罪を主張している。

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