広島県で新たに16人、新型コロナ感染再拡大続く 1日の人数では月内最多、県内238人に【動画】
広島県内で23日、新たに16人が新型コロナウイルスに感染したと発表され、1日当たりの人数では今月に入って最多となった。このうち13人を公表した広島市は「市としては第2波とは捉えていない」と説明したが、発表は14日連続で、感染の再拡大が続いている。
市役所で記者会見した市の阪谷幸春・保健医療担当局長は、第2波かどうかについては「国が全国的に認識するものだ」と述べた。社会経済活動が通常になれば感染者は必然的に増え得るとして「感染者を早く見つけ、治療して重症化を防ぐ」と強調した。
13人はいずれも成人。うち6人は21日に公表した2人の濃厚接触者や接触者だった。この2人を巡っては、22日にも同居家族や知人の感染が判明しており、市と県の説明に基づくと2人を含む感染の広がりは計14人に膨らんでいる。
このほかでは、発熱や味覚・嗅覚の異常などの体調不良を感じて医療機関を受診し、判明した人が多かった。21日に公表した、南区の市立学校に通う1人の関係者はいないとした。
福山市が確認した3人はいずれも市内の飲食店「旬菜食彩 てっせん」に勤務し、21日に感染が判明した40代男性の濃厚接触者。内訳は、男性の家族の40代女性が1人、店の従業員の10代男性が2人となる。
再陽性を除く感染者の累計は広島市で137人、福山市で36人。県内では238人となり、約2カ月ぶりに感染者が公表された今月1日以降が74人を占める。(ラン暁雨、菅田直人)
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