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美少女が織りなすファンタジー世界や機械 三次の双子イラストレーターが作品展
2020/7/24 20:49
三次市四拾貫町を拠点に活動する双子のイラストレーター、RlY〓(りょう)さんとsyow(しょう)さん=いずれも31歳=の作品約160点を集めた初の大規模展が26日、同市吉舎町の美術館あーとあい・きさで始まる。漫画やゲームといったポップカルチャーに刺激を受けた2人が、10年以上にわたって描きためた作品群を一挙に展示する。
日彰館高(吉舎町)の美術部時代に全国規模の作品展で入選するなど実績を重ねた2人は、広島市内の専門学校でイラストを学んだ。2015年に帰郷し、キャラクターデザインなどの分野で活躍する。高校時代を過ごした町の美術館から依頼を受け、学生時代からの作品を持ち寄った。
2人とも現在はパソコンを使ったデジタル作画に取り組むが、帰郷前はRlY〓さんはアクリル画、syowさんは水彩画を得意としていた。生き物のような機械や廃虚といった無機質な画題を好むRlY〓さんと、エスニック調の衣装をまとった美少女が織りなすファンタジーの世界に個性を見いだすsyowさん。syowさんは「互いの仕事の幅広さを見てほしい」と意気込む。
実家を拠点に創作に取り組み、ゆるキャラやスマートフォンのゲームアプリのキャラクターデザインを担当するなど、順調にキャリアを重ねる。RlY〓さんは「地元でイラストレーターの仕事を続ける姿が、絵の世界に憧れる中高生の励みになるとうれしい」と笑顔を見せた。
作品展は9月27日まで(8月10日、9月21日を除く月曜休館)。一般400円、65歳以上300円、高校生200円、中学生以下無料。同館Tel0824(43)2231。
(石川昌義)
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